2017年12月月10日
前回つくったストーリーをもとに「なかやま雪月火(せつげっか)」の香り選びをする第2回目の今回、まずは香りのある空間を体験しようと、スカイツリーの麓にあるすみだ水族館にやってきました。キラキラ光る光のオブジェが水面や壁に反射する幻想的な空間で、第1回目のワークショップでメンバーが考えた「なかやま雪月火」の物語の授賞式がまず行われました。見事「なかやま賞」に選ばれたのは、大学生のMIOの作品。
授賞式のあとは、すみだ水族館の中を歩いて香りのある空間を体験します。窓がない!室内でペンギンを飼っているのに臭くない!順路がない!と驚くメンバーたち。すみだ水族館のスタッフの方から、水槽の前にベンチがある理由や、触覚を大切にするために手すりの素材にまでこだわっている、という話を聞き、五感を大切にする、他にはない水族館を歩いて体験することができました。
感性を全開にしたあとは、言葉を引き出すワークショップ。「なかやま雪月火」の物語に出てくる「雪の中に咲く幻の花 〜なかやま雪月火」の印象を言葉で出していきます。このあと香りづくりをしていくにあたって、五感と香りをリンクする大切なステップです。
後半はすみだ水族館からエアアロマショールームに場所を移して香りづくりのワークショップ!
まずは、エアアロマの調香師から香りの基礎知識を学びます。香りと色をリンクする方法など、学んだことを活かしながら20種類の香りを嗅いでそれぞれの香りの印象、連想できるもの、時間、季節、色などを出して行きます。
例えば、香りを嗅いで「冷たい」「ガムみたい」「緑」など色々なイメージを出してもらってから香りがミントだと伝えることで、純粋な香りの印象の言葉が出てきます。その後、香りを嗅いで出てきたワードと「なかやま雪月火」の物語に対して出てきた言葉をリンクさせてブレンドする香りを選出しました。
決定した香りは調香師によってブレンドされ、2018年2月16日(金)、17日(土)に開催される「なかやま雪月火」の会場を演出します。
今回は、外部講師としてアートグリーン株式会社 田中豊代表取締役をお招きし、会社設立までの経歴や現在福島県で進めている事業をご紹介いただきました。うんちょっちょと呼ばれていじめられっ子だった田中社長がどうやって会社を起こし一部上場企業の社長になったかなど、普通のセミナーでは聞けないような裏話もたくさんあり、笑いのたえない講義になりました。
田中社長は現在、福島第一原発事故からの農業再生に向け、福島県双葉郡葛尾村を日本一の胡蝶蘭の産地にする取り組みに力を入れています。逆境を強みにしてプラスに変えていく方法、そして「夢は絶対叶うから続けること」という言葉にメンバーたちは力をもらったようでした。
また、障害者の方が個性を生かして働ける環境を積極的に創っている 株式会社 パソナハートフルの方にもゲストでお越しいただき会社の活動についてお話いただきました。
TOMODACHIふくしま香LINKプログラムは、福島の学生たちと一緒に香りを通して福島の良さを伝えることを活動内容としていますが、それと共に学生たちが普段出会えない、たくさんの大人に出会うことで、学び成長できるプロジェクトでもあります。
香りが決まったら次回はいよいよ、極寒の2月の福島で香り演出です。
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