「ふくしま香LINKプロジェクト」第2回目

2017/12/11

福島から発信したいメッセージ

第2回目は、福島から発信したいイメージを考える回。香りの入った空間を実際に体験したあと、メンバーが考える福島県の地域性や、魅力をシェア。後半は、広島県出身で感性デザイン・マーケティングの専門家である吉長教授の講義とディスカッションを行います。

まず、エアアロマが香りで演出する空間の体験にすみだ水族館へ。

ちょうど「蜷川実花×クラゲ」が開催中のこの期間は、生き物とアート、そして香りと音のコラボレーションを体験することができます。
昼間と夜で空間の香りを変えている場所もいくつかあり、その目的や理由を聞きながら五感をつかって空間を体験します。


香り空間の体験の後は、すみだ水族館のご好意で館内の一部スペースをお借りして参加者によるプレゼンテーションが行われました。

事前にそれぞれ出されたお題で一人ずつ発表。

「ふと私の福島を思い出す」
「福島内の各地域の違い、特徴」
「自分がいいと思っているけど周りにその価値が気づかれてない・伝わっていないもの」

おばあちゃんと行ったお祭り、震災で唯一割れずに残った手作りした湯のみなど、思い出の中からみんなそれぞれが想う福島のかたちがありました。

震災で全てが壊れてしまって、唯一手元に残ったのは修学旅行で自分が作った湯のみ。

過去の自分が書いた「努力すれば夢実現」の言葉に毎日励まされているそう。


午後は、すみだ水族館から場所を移して、エアアロマショールームで引き続きプロジェクトが開催されます。

広島県出身で感性デザイン・マーケティングの専門家であり、広島国際大学感性デザイン学教育研究室教授 吉長成恭先生の講義からスタートしました。吉長先生は脳神経内科医でもあり、園芸療法、マーケティングのプロ、またベストセラーの著書は「焚火大全」と異色の経歴の持ち主です。

幸福度に関する研究を長年している吉長先生が、はじめに参加者に問いかけたのが「心理的well beingとは何か? 」ということ。

吉長先生が実際にパリ大学の講義で使用したという、20年前の自治体広告を比べた動画を見せていただきました。福島県のCMは犬猿の仲であるはずのウルトラマンとバルタン星人が挨拶を交わすCM「うつくしま、ふくしま。」シリーズのひとつ。実は各地方自治体のCMの中で唯一経済的効果が出なかったそうです。

ところが、20年経った今の私たちの心にはとても響くものでした。
実際に、パリ大学の学生に「どの県が魅力的ですか?」と質問したところ、福島県のCMが高得点を獲得したそうです。

内閣府の発表によると20年経った今、所得が上がっても幸せ度が上がっていないといいます。現在、幸せとは心の豊かさが大事と答える人が60%にも達しています。

当時は物質的豊かさが「幸せ」という認識があったので、物を売るCMが多かったのです。

20年前の当時から心のあたたかさや美しさを大事にしていた福島に、私たち全員がはっとさせられた瞬間でした。



ここまでのプロジェクトを振り返って




● NAOさん
教授の話は自分の身にしみて心にインパクトがありました。前回のことを思い出すだけで涙が溢れてしまうほど心に響きました。

● YUKAさん
教授の話が身にしみて、この日からニュースなどどこか他人事だったことが自分事に変わりました。

● YUMEKAさん
人と違うということがおかしい事や短所なのではなくて、それが魅力なのだとわかりました。人と違う体験をしたからこそ私にしかできないとわかり、このプランを立てられるのは私だと自信がつきました。

● KON CHANさん
積極的に福島のニュースを見るようになりました。いろんな問題を、これは「自分のことなのだ」と感じるようになりました。

● KONTA さん
県外に避難そして住むようになってあらためて福島について考えるようになりました。福島のことを「落ち着く」と感じる。その自分の気持ちの変化や感じたことを、言葉に置き換え、相手に伝えるために「言語化」するということを一生懸命考えました。